低用量ピルってどんなもの?

 

低用量ピルというと避妊薬というイメージが強いですよね。確かに避妊薬ではあるのですが、最近は別の目的でも活用されています。例えば、生理痛を緩和したり、生理を順調な流れに導いたり、肌をキレイにする目的でも服用されていたりするんですよ。

低用量ピルには、エストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモンとプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンの2つの女性ホルモンがバランスよく配合されています。低容量=ホルモン量が少ないので飲みやすく安全性も確立されているので、特別な持病などを抱えていなければ、誰でも安心して服用することができます。

1日1錠ずつピルを飲み続けることで体の中の女性ホルモンバランスが徐々に安定化し、排卵も休止状態になっていくので、女性ホルモンの大きな変動がなくなる分、安定した体調で毎日を過ごせるようになります。

 

低用量ピルの飲み方とは?

マーベロン

 

低容量ピルは、3週間飲んで1週間お休みするのが通常の飲み方です。低容量ピルの中にはプラセボ錠と呼ばれるものがセットされているものもありますが、これは1週間のお休みの間に飲む偽薬になります。つまりプラセボは、3週間でつけた習慣を1週間のお休みの間に忘れてしまわないよう、セットされているものなですね。

 

また、ピルを飲む期間を3週間ではなく2週間もしくは4週間にし、その後お休みまたはプラセボに入ることで、自分で生理時期の調整を行うこともできます。旅行や出張などの予定と生理が重なりそうな時に生理時期の調整ができると大変助かるものですが、この場合にもプラセボ錠があった方が次回の飲み忘れを防ぎやすくなるはずです。

 

ピルをお休みしている間は血液中のホルモン濃度は下がりますので、子宮内にためられていた子宮内膜がはがれ、静かに排出されるようになります。この際、生理のような出血が起こる訳ですが、その出血量は生理時より少なく痛みも控えめなものなので、通常の生理の時よりも抱える負担を軽減することができますよ。

 

 

低用量ピルの避妊効果はどんなもの?

 

低用量ピルには、エストロゲンとプロゲステロン類似ホルモンが含まれています。ピルを服用するとピルに含まれるホルモンの働きにより、実際は妊娠していないにも関わらず、脳が「妊娠した!」との判断を下します。

 

その結果、排卵を促す際に起こる黄体化ホルモンの分泌が抑制され、卵巣は排卵する必要のない休眠状態に入ります。つまり、ピルを毎日服用することで排卵は抑制され続け、その結果避妊を実現できるようになる訳ですね。

 

ピルの服用を中止すれば、脳は「妊娠状態終了!」と判断し、再び卵巣を刺激して排卵を促すようになります。低用量ピルの避妊効果はコンドームよりも高く、正しく服用すればほぼ100%の確率で避妊を実現できると言われています。

 

望まない妊娠を防ぐ上で、低用量ピルは最も確実で安全性の高い避妊方法と言える訳ですね。

 

低用量ピルの避妊以外の効果って何?

 

低用量ピルは避妊以外にも、ホルモンバランスを調整することで生理痛の軽減や生理不順改善のほか、体調とメンタル面を安定させる上でも役立てられています。

 

低容量ピルの避妊以外の効果について具体的に挙げてみると次のようなものがあります。

  1. 月経(生理)に対する効果

    月経周期が規則的になり調節が可能になるほか、月経痛や月経前にありがちなイライラなどのメンタル面の緩和、月経前症候群(PMS)の緩和、月経量の減少や貧血改善に役立てられます。

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  3. 美肌効果

    低用量ピルに含まれる女性ホルモンによってヒアルロン酸が増加し、肌に潤いを与えるほか、ホルモンバランスを整えられることで大人ニキビを防ぐことに役立てられます。

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  5. 多毛症の改善

    男性ホルモン作用を含まないピルを服用することで、体毛を薄くし多毛症改善に役立てられます。

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  7. 良性疾患、悪性腫瘍の防止

    排卵の制御により排卵通の軽減のほか、卵巣ガン、子宮体ガンの減少、子宮内膜症の減少と軽減、卵巣のう腫の減少、良性乳房疾患を減少に役立てられます。

 

これら以外にも骨盤内感染症の低下や膣炎の予防と治療など、実に様々な目的で低容量ピルが役立てられている訳ですね。また、低用量ピルを服用することで更年期障害を経験せずに済むとも言われています。

 

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